オーディオテクニカの耳掛けイヤホン ATH-EM7を中古で入手しました。
ハウジングは鍛造アルミ合金ハウジング搭載*1であり、高級感があるカッコいいデザインとなっています。
少し試聴した後、改造を検討するために分解してみました。
基本的な設計はATH-EW9に似ています。
ただし、EM7ではU字ケーブルが採用されており、L ch 側はR chに信号を送るケーブルが出ています。
そのため、L ch側のケーブルを出すための開口穴は R chより広くなっています。
以下は、イヤーハンガーとハウジングの写真です。
ハウジングは思ったよりも軽く、やはり金属光沢がありカッコいいです。
ATH-EW9では2枚の吸音材がハウジング裏に入っていましたが、ATH-EM7ではハウジング裏に吸音材が入っていません。
これは音質に影響があると考えられます。
なお、イヤーハンガーについているはずのゴム製ラバーサポートはパーツとして購入することができます*2*3。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-EM7-LS-R ATH-EM7用ラバーサポート
audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-EM7-LS-L ATH-EM7用ラバーサポート
次に、イヤーパッドですが、経年劣化もあり剥がすと粉がボロボロと落ちてしまう状態でした。
ATH-EW9用交換イヤーパッドと比べると、どうしても安っぽいです。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / HP-EM9 交換用イヤーパッド
実際に装着してみてもクッション性や装着感はだいぶ低いと感じました。
手元にあったATH-EW9用交換イヤーパッドと比べてみましたが、スポンジ等も入っていないのが分かります。
なお、サイズ感を目検で確認したところ、ATH-EW9用交換イヤーパッドはATH-EM7に装着できそうです。
さて、肝心のATH-EM7の音質ですが、立体感や低音に欠けていて薄っぺらいという印象でした。
スピーカーユニットの違いは分かっていませんが、明らかにATH-EW9のほうが音質はよかったので、すでに販売されていないATH-EM7をわざわざ修復・改造して利用メリットはなさそうです。
ただし、イヤーパッドをATH-EW9のものに変更したり、ハウジングの裏に吸音材を入れることで音質に何らかの影響はあるはずなので、そういった意味では改造してみるのもおもしろいかもしれません。
Web上で中古を探すとなると、保存状態にもよりますが5000~7000円くらいで入手できそうです。