心理音響学について調べていたら、興味深いPythonライブラリがあったので紹介します。
心理音響学に基づく音質評価ソフトウェアの多くは市販製品であり、オープンソースでさくっと使えるものはほとんどないのが現状です。また、独自の実装をしていることもあり、再現性や検証においても悩ましいところがあります。
このMoSQIToは、OSSを通してエンジニア・研究者・教師の間での技術共有や、科学的な知見の積み重ね/再現性の検証に貢献することを目的としているようです。
ただの関数群ではなく、Jupyter notebooks, tutorialsなどの文書による解説があったりと、心理音響学の勉強には心強い存在かもしれません。
2021年1月13日現在、開発状況は以下のようになっています。
すでに心理音響評価量として、 ISO532-1 の Zwicker の方法による定常/非定常音のラウドネス計算や、ラフネス、シャープネスは実装されているようです。
これらのような心理音響評価量は環境音だけでなく、音楽信号を分析する上でも非常に役立ちます。
チュートリアルもあるようなので、今後取り組み、またブログ記事で紹介したいと思います。
インストール方法
pip install mosqito
もしくは
pip install git+https://github.com/Eomys/MoSQITo
ライセンス
Apache License 2.0