Wizard Notes

音楽信号解析の技術録、音楽のレビューおよび分析、作曲活動に関する雑記です

「実践! 作曲・アレンジに活かすためのモード作曲法」感想

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最近、「もっと独創的なメロディを作れるようになりたい!」と思い、いろいろ探して偶然出会った本です。

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目次だけでもワクワクするような本です。

なかなか旋律の構築に関する参考書ってないんですよね、和音進行はたくさんあるのですが…

全134ページで薄めの本なのですが、内容は非常に充実しています。 一読だけで終わらず、知識の引き出しとして何度も何度も読み返せる本です。 また、こういう本って難しくて途中で挫折してしまうことも多いと思うのですが、この本は要点が絞られているので読みやすいというのも特徴です。

一通り読みましたが、自分が買った作曲関連本の中でトップ3に入る素晴らしい本のように感じました。

この本を読むことで、

  1. 旋法(モード)の基礎知識
  2. 各旋法の使いどころ、印象
  3. 旋法の転換、ポリモーダル
  4. 参考曲

といった技術・知識を身に着けることができます。 すぐ作曲・DTMに反映させることができ、作曲の幅を広げてくれる強力なツールのように思いました。

その結果旋律の響きのキャラクタを使い分けることができると、場面や物語の書き分けが捗ります

注意点として、前提知識としてポピュラー和声 or 旋律の基礎知識がないと一気に読むのはつらいと思いました。

例:イドフリミエロの各名称、ドミナントサブドミナント/トニック

感覚的には、テンションコードや分数コードあたりまで知っていると読みやすいと思います。

また、旋律の響きを感覚として覚えるため、例題や参考曲を弾いたり打ち込んだりしながら読み進めることをお勧めします。楽譜がいくつも出てくるので、楽譜を読むのが苦手な方には少しつらい本かもしれません。


この本との出会いで、コーダル(楽譜の縦、和声的)とモーダル(楽譜の横、旋法的)の2つの視点がはっきり認識できるようになり、自身の作曲の世界が一段と広がった気がします。