私は大学・大学院時代に,日本学生支援機構の貸与型奨学金(第1種 x 2と第2種)を機関保証で利用していました.
返済金額がそれなりに大きいので,少しでも返済負担を減らすべく,社会人になってから第1種と第2種をそれぞれ繰上返還することで,機関保証料の一部が返金となりました.
ちょうど今日,昔の家計簿や通帳を見直していたら,過去2回分の奨学金の繰上返還で戻ってきた機関保証料の返金額を確認できました.
貸与金額や機関保証料の金額などの条件によって変わると思いますが,機関保証を利用&繰上返還を検討している人の参考になる情報だと思うので,参考金額として公開したいと思います.
第2種(大学4年間)
- 貸与総額:¥2,700,000
- 入学時特別増額貸与額:¥300,000
- 貸与月額:¥50,000
- ↑から差し引かれた,機関保証料月額:¥2,175
- 機関保証料総額:¥104,400
- 返還回数:240回
- 繰上返済時の残返還回数:240回
- 繰上返済金額:全額
- 返金された保証料:¥88,492
- 返戻率:0.85
第1種(大学院2年間)
- 貸与総額:¥2,112,000
- 貸与月額:¥88,000
- ↑から差し引かれた,機関保証料月額:¥3,593
- 機関保証料総額:¥86,232
- 返還回数(月賦):168回
- 返還回数(半年賦):28回
- 繰上返済時の残返還回数(月賦):26回
- 繰上返済時の残返還回数(半年賦):4回
- 繰上返済金額:¥358,393
- ただし半額免除により,¥1,056,000 免除
- 返金された保証料:¥56,573
- 返戻率:0.66
その他
第1種(大学院2年間)のほうは機関保証料月額が多かった分,思っていた以上に保証料が戻ってきたという印象です.
ただ,第1種は無利子なので,残りの返済期間と,自身のライフプランや資産総額,資産の運用状況を考慮して繰上返済するかどうかを決めるのがよいと思います.
ただし第2種に関しては,機関保証料の一部返金だけでなく,繰り上げた期間分の利息は支払わないでよいので,なるべく早い繰上返済を行うのがよいでしょう.
振り返ってみると,貸与型奨学金の返済のしんどさは,学生時代には分かっていなかったように思います*1.
大学院であれば,優秀な成績を修めたりや研究などの業績を積み立てることで,半額・全額免除を狙うのが得策です.
特に優れた業績による返還免除
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
なお,現在は廃止されていますが,昔は返還特別免除制度というものがあり,政令に定められた教育又は研究職に一定期間在職していると返還が免除されていたそうです.
参考ページ
繰上返還したのですが、保証料は返ってくるのでしょうか。 - JASSO
*1:もっと研究業績を積み立てて全額免除を獲得するか,バイトをしておけばよかったなと若干後悔しています.