音楽プログラミング
前回の記事では,ステレオのL, R チャネルの信号を,リサージュ図形の として与えることで音の広がりを可視化しました. www.wizard-notes.com この記事では,直交座標 を極座標(絶対値と偏角) 表記にしたバージョンを紹介します. 参考: Goniometer Algo…
DTMなどで音の広がり感を可視化するには,リサージュ図形に基づく方法があります. リサージュ リサジュー:Lissajousとは | 偏ったDTM用語辞典 - DTM / MIDI 用語の意味・解説 | g200kg Music & Software 2つの信号を元に作られるリサージュ図形を利用し,2…
PyQtGraph の3Dサーフェス/メッシュプロットでは,高さに応じて色を変えることができます。 具体的には,GLSurfacePlotItem もしくは GLMeshItem のコンストラクタのキーワード引数 としてshader='heightColor'を指定します. n_x, n_y = 128, 128 xy_init …
PyQtGraphで美しいリアルタイムプロットができることを最近知ったので、実装例として2次元波動方程式の数値シミュレーション(有限差分法)をリアルタイム実行・プロットしてみました。 実装のための数式導出と、PyQtGraphを使ったソースコードを合わせて紹…
前回の記事では、matplotlibでの折れ線グラフのプロット画像のラベルや属性を変更しました。 www.wizard-notes.com 今回は、折れ線グラフのリアルタイムプロットでラベルやカラーなどの属性を変えるコードを実装をしました。 import numpy as np import matp…
ある音に対して、人間が感じるうるささと音圧レベルの大きさは必ずしも一致していません。 以下の等ラウドネス曲線のように、音圧レベルと周波数によって人間の聴覚の感度は異なっています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/音の大きさ そのため、音信号の分…
問題 解決方法 waveモジュールのWav_readクラスをハック 検証 問題 www.wizard-notes.com 上記の実装の拡張として、Python の waveモジュールを使って32-bit or 64-bit float形式のwavファイル読込を追加しようとして試してみたところ、以下のようなエラーが…
前置き Python wave モジュール 実装/テスト 最後に Float形式のWAVファイルについて 前置き 音楽プレイヤーのような音楽ソフトウェアの開発では、まずオーディオファイルから時間信号を読み込む処理が第一歩となります。 オーディオファイルは数多くの種類…
今日の進捗:・複数コーデック対応・信号分析部(ラウドネスレベル算出以外)・wx.lib.plotで信号プロット・分析結果テーブル追加・ステータスバー追加あとトータル/短時間ラウドネスレベル (LUFS) の算出部を実装すれば最低限完成 pic.twitter.com/5PziG56…
様々な拡張子のファイルが格納されたフォルダをコピーするときに、動画や非圧縮楽曲ファイルのようなファイルサイズが大きいファイル以外をコピーしたい という場面はよくあります。 そこで、タイトル通り、特定の拡張子以外のファイルをまとめてコピーする…
(トラック数,最短音符数,音高数) のnumpy配列になってしまえば煮るなり焼くなりこっちのもの pic.twitter.com/7WfjuAQujI— Kurene (@_kurene) 2021年3月28日 MIDI形式のデータは演奏の操作・記録方式として優れていますが、データ分析やプログラム上での編…
Detecting harmonic change in musical audio https://t.co/wwxJf1s5oq2006年の論文だけど不勉強なもので最近ようやく知りました…。クロマベクトルのピッチクラス12音の各強度を音程調和知覚に基づく2次元空間×3に飛ばして、それぞれの空間でのcentroidを特…
Pythonで音楽ファイルのタグ情報を抽出するライブラリの一つとして、mutagenがあります。 www.wizard-notes.com www.wizard-notes.com mutagenは個々の拡張ファイルに特化したタグ抽出が可能ですが、様々な拡張子をまとめて扱う際には条件分岐が多くなってし…
オーディオ信号のスペクトログラムをプロット/保存する方法としては、matplotlibのimshow()を使う方法がありますが、今回はスペクトログラムを純粋な画像データとして保存する方法を試してみました。 実装 import librosa import numpy as np import cv2 bi…
計算機を使った音楽分析技術の一つとして、楽曲構成(Aメロ、Bメロ、サビ)を分析する方法があります。 しかし、日本語で技術の具体的な実現方法や実装について説明のある文献はあまり多くありません。また、Pythonの音楽分析ライブラリ LibROSA にはまだ実…
サンプリング周波数変換(リサンプリング,アップ/ダウンサンプリング)は,非常によく利用されるオーディオファイル処理です。 ただ、リサンプリングは時間がかかる処理なので、なるべく高速なアルゴリズム・ライブラリを使いたいところです。 特に大量の…
Pythonのmatplotlibでリアルタイムスペクトログラム描画。音と同期再生を考えると、真面目に描画するのは全然間に合わないのでPyQtGraph使うべきで、多少サボっていい加減な描画でいいなら使えなくもないかも…という印象 pic.twitter.com/LNJCavKWRf— Kurene…
Python でオーディオファイルを読み込むライブラリは複数あります。 wave scipy.io.wavfile scipy.io.wavfile.read scipy.io.wavfile.write audiofile soundfile audioread librosa.load ぱっと見、どれを使えばよいか迷ってしまいますが、 様々なOSで動いて…
Pythonの音楽分析モジュールLibROSAには、v.0.7から線形予測分析(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%9A%E5%BD%A2%E4%BA%88%E6%B8%AC%E6%B3%95)を行う関数librosa.lpcが追加されました。 線形予測分析は音声の音素や声色を分析するのによく利用されていま…
双2次フィルタの自作Pythonライブラリである PyQuadFilterを更新しました。 PyAudioやPySoundDeviceと組み合わせることで、Pythonでも双2次フィルタを使った簡単なリアルタイム音響信号処理ができます。 GitHub - Kurene/pyquadfilter: Implementation of di…
https://github.com/Eomys/MoSQITo 心理音響学について調べていたら、興味深いPythonライブラリがあったので紹介します。 github.com 心理音響学に基づく音質評価ソフトウェアの多くは市販製品であり、オープンソースでさくっと使えるものはほとんどないのが…
以下の記事で作成した双2次フィルタのプログラムで出力した、双2次フィルタの周波数特性(振幅・位相)の一覧ページです。 www.wizard-notes.com カットオフ周波数 (fc) とQ値 (q) を動かしてプロットしています。 双2次フィルタ作成の参考等にご利用くださ…
dB単位の音量フェーダー pic.twitter.com/mJK2E6RmnJ— Kurene (@_kurene) 2020年12月22日 PyQtで作るdB単位の音量フェーダーを作ってみました。 信号に乗算するゲイン係数は、音量フェーダーのdB値 x から、 として算出しています。 ソースコード GUI クリッ…
はじめに Python の音楽信号分析モジュールである LibROSAには、楽曲の音高/メロディ/和音情報をより精度よく抽出するためのツールとして、Salience (顕著性)スペクトログラムを抽出する関数 librosa.salience が実装されています。 今回は、librosa.sal…
まえがき librosa.effects.pitch_shift() の使い方 引数について 半音単位のピッチシフト 周波数を指定するピッチシフト 使い方のサンプル プロット コード 注意 補足:ピッチシフトはタイムストレッチ? まえがき ボーカルや楽器の録音データに対して、 「…
はじめに Spotify の Web APIを調べていたら、APIを叩いて取得できる音響・楽曲特徴量のドキュメントを発見しました。 developer.spotify.com 非常に興味深い特徴量がいくつかあったので、紹介したいと思います 各特徴量の説明 duration_ms: int 楽曲の時間…
www.youtube.com PyQt5の習作として、PyQt5とPyAudioを使ったBPM計測アプリを作ってみました。 よくあるBPM計測器の仕様となっていて、ユーザが拍位置でボタンクリックやキータイピングをすることで、BPMを計測をすることができます。 インターフェースもア…
概要 Python で音声や音楽をリアルタイム再生・録音するライブラリとしてはPyAudioが良く知られています。 今回は、PyAudio を使って再生と録音を同時に行う方法を紹介します。 このサンプルコードを使うことで、ディレイやリバーブ、声質変換といった音声加…
はじめに 音楽分析では,楽曲のテンポを表す BPM (Beats Per Minute) は重要な情報です。 例えば、音楽ジャンルごとに典型的なBPM/テンポがあるので、BPM/テンポはその楽曲がどんな音楽ジャンルに属するかを知る手がかりとなります。 一般的ないくつかのジ…
概要 以前から気になっていた、 Robust PCAによる歌声抽出 *1 を実装し、実際の楽曲でボーカル抽出をやってみました。 Robust PCAについて Robust PCAによる歌声抽出では、楽曲を表す行列\({\bf X}\)を低ランク行列\({\bf L}\)とスパース行列\({\bf S}\)の和…